レッスンでは、まず仕組みや成り立ちを知り、何が必要かを考えて、どういう順序で練習すれば習得できるかということについて重点を置いています。繰り返し練習することから学ぶことはもちろん大切ですが、なぜそうするのかを最初から知っていれば、もっと効率よく・楽しく練習できます。

例えば・・・

サックスの構え方や五線の読み方、複式呼吸の実際、アンブシュア、などなど初歩的な事から、ブルースやスタンダードのコード進行を使ったアドリブのやり方、フラジオ奏法、ソルフェージュなど、一見難しそうな内容も、仕組みを知って順序よく練習すれば必ず習得できます。

初めてサックスに触れるという場合でも、その人に合ったマウスピースとそのマウスピースに合わせたリードをしっかりとフィッティングして、音の出る仕組みを知れば、最初から楽に音が出せます。

アンブシュアについて知るよりも先に音の出る仕組みを実際に目で見て、複式呼吸について知るよりも先にどんな空気の流れが必要かを感じてみれば、どんな練習が必要か生徒さん自身で概ね見当がつくようになります。

五線には読み方や使い方があって、最初からそれを知っていればどんどん読めるようになります。

初心者の方はもちろん、楽に譜面が読める方でも今までとは違った見え方に気が付くと、譜面を読むことがもっともっと楽しくなります。

演奏・音楽理論・楽曲分析・レッスンの方法・・・あれやこれやと考えながらずっと音楽の事ばかりでやってきていますが、まだまだ楽しく毎日新しい発見も続いています。どうやったら伝わるか頭を悩ませる日々。うまく伝えられて生徒さんが上達したときの興奮が私のレッスンの原動力です。

スタディー・コンサートvol.22